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人生の価値と時間の使い方

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  人生の価値は時間の長さではなく、
  その使い方で決まる。

  ミシェル・ド・モンテーニュ
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 幕末、明治維新にかけて活躍した人物を多数育てた松下村塾。その指導者である吉田松陰が刑死したのは29歳だった。江戸時代の平均寿命は、飛騨高山地方の寺の過去帳によると、1771年から1870年までの100年間の平均寿命は、男性が27.8歳、女性が28.7歳だった。これは病死する乳幼児が多かったためで、その死亡を除いた21歳以上の成人の平均寿命は、男性が61.4歳、女性が60.3歳だった。いずれにしろ、今の平均寿命に比べると、人の一生はずいぶん短いものだった。松陰が、弟子の高杉晋作にしたためた手紙の一文に「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし 生きて大業のみこみあらばいつでも生くべし」。死して朽ち果てることのない自信があれば死を選び、生きていることが大きな仕事につながるなら生きのびなさい、と伝えた。これは長寿であるがゆえに多くの社会問題を抱える日本人への、人生の価値と時間の使い方を示唆している。


〈名言294〉

参考/『健康増進科学概論』(東京教学社)

by siva1199 | 2012-06-09 11:44 | 名言365


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